買い取れない建物 「雨漏り」編

 

弊社では土地の買取もしておりますが、

建物の買取をメインにしております。

 

どのような建物でも購入できるよう努めておりますが

どうしても購入できないのは下記のようなケースです。

難易度の高い順に(買い取れない順に)

 

①居住の需要がない(+農地付きなど)

②都市計画法違反(調整区域の分家住宅など)

③建物の傾き

④雨漏り

⑤未接道または接道義務違反

 

おおむね上記5つに分類され、

多くのケースで複数該当したりしています。

 

この中で、①と②に関してはそもそも需要が皆無だったり、

都計法や農地法の制限から原則買取できません。

違法建築は建築基準法違反と都市計画法違反に

分けることができますが都市計画法違反の方が

悪質度が高く、自分で居住する違反でしたら

多くは見逃されますが、事業用(賃貸住宅含む)は

多いとは言えませんが行政から是正を求められるためです。

 

③の建物の傾きについては程度問題ですが、

あまりひどい場合は難しいです。

これは工務店の判断次第になります。

 

原則買取対象としているのが③「雨漏り」です。

この写真の右奥が雨漏りにより木材が

腐ってしまっています。

この雨漏りの部分は増築部分のつなぎ目で、

こういうケースは非常に多いです。

ただ、増築部分からの雨漏りであれば、

つなぎ目から侵入している可能性が高いため、

つなぎ目部分を上からカバーすることができれば

雨漏りを止めることができることが多いので

極力買い取るようにしています。

 

ただし、増築でない部分からの雨漏りは

かなり慎重に検討しております。理由は

どこから雨漏りしているか分からないケースが

多いためです。

 

経験上なのですが木造の日本瓦ぶきの古家で

ひどい雨漏りはあまり見ません。

多いのは昭和50年代築の軽量鉄骨の家です。

 

ここからは推測ですが、高度成長期に安かろう悪かろうの

建物が増えたり、新工法を採用したものの風雨の多い日本

には合わない工法で屋根やひさしがボロボロ、といった

ケースが散見されます。

 

空き家をお持ちの方へ

利用しない空き家は劣化速度が速いです。

空き家でも週に一度換気したり水道を使ったり

掃除していれば劣化しにくいですし、

劣化した部分に気付くのも早くなります。

 

数年放置すると劣化した部分がより劣化するようになり、

放置する前なら売れたものが放置することで

売れなくなる(場所によっては0円でも引き取り手が

いなくなる)ケースも多く見てきました。

 

空き家は放置せず、ご自身やご親族で利用するか、

しないのであれば早めに売却した方が間違いなく良いです。

固定資産税も無駄に毎年支払うことになりますし。

 

今回は買い取れない空き家「雨漏り」編でした。

 

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